「最初の急変」(10月14日〜19日)
10月14日(火)
この日、私が付き添っていた時間(以下、同じ)
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10月15日(水)
この日より、家族が交代で付き添っているときに、父の病室内での手記を書き始めていた。 〜ここからは元看護師の母と妹の手記が中心となっているため、所々で専門用語(による表現) が含まれることをご了承下さい〜 |
(母の手記より) 0:00〜9:30
0:00 タール便。
3:00 終始、浅眠状態が続く。
5:00 仰臥位になり、痰や唾を介助して取り、さすっていたら安心したのか、
寝息を立てて6時ごろまで約一時間、良く眠る。
昨朝、バルーン挿入後から21時までの尿量500ml、その後、今朝6時過ぎまで400ml。
8:00 KT(体温)37.0℃、P(脈拍)88。 鼻血は深夜過ぎより止まっている。
8:25 アンコーマ2A(アンプル)入り点滴(10:00〜16:00)、接続す。
〔タール便=血液が混ざった便のこと。〕
〔仰臥位(ぎょうがいい)=あおむけの状態。〕
9時30分頃、母から妹へ付き添い交代。
(妹の手記より) 9:30〜16:15
9:45 悪寒軽度あり。 クーリングせず、様子を見る。
10:10 KT36.3℃↓。 唾液は少なめ。
10:30 右側臥位をとり、浅い眠りに入る。スースー。
11:30 KT37.1℃。氷枕す。 暑いのか寒いのか、はっきりしない状態だという。
「頭のパーツがいかれてる。」
13:15 KT37.1℃。起座位(きざい)をとり、含嗽(がんそう)する。
腹部正中あたりに、しぼられる様な痛みがある、という。
13:40 仰臥位に戻ると、徐々に痛み消失す。 鼻出血(-)、Kot(=便のこと)(-)。
14:30 ラシックス1A iv
16:15 (点滴交換)アミノレバン200ml
〔クーリング=発熱している患者さんの体を氷枕などで冷やすこと。〕
〔起座位(きざい)=ベッド上に起き上がって座っている状態〕
〔含嗽(がんそう)=うがいのこと。〕
〔ラシックス=利尿剤〕
〔iv=静脈内に少量の薬液を一気に注入すること。〕
〔アミノレバン=肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態を改善するための薬〕
16:30 (妹の義父母の)Oさん、(取引先である、Iの)K社長と事務の方が見舞いに来る。
(再び母の手記より)
19:00 ブドウ糖500ml、アドナ1A、トランサミン1A、交換。
20:00 B.P.(血圧)130/60、KT37.1℃。唾液に少量、血が混じっている。
21:00 尿量900ml。氷枕交換。
〔アドナ、トランサミン=止血剤〕
(14:00〜19:20)
10月16日(木)
2:00 点滴交換(ブドウ糖500ml、強ミノ)。 KT36.9℃。
3:00 タール便、少量ずつ。 腹部膨満(++)。
「だんだん悪くなる感じ。おかしい。後、2〜3年は生きたい。」などと言う・・・。
3:30 尿量280ml位。 左足先が、瞬間的につる感じ時々あり。仰臥位になる。
4:45 右仰臥位になる。 この時点までほとんど眠っていない。
4:55 軽い寝息を立てて眠るが、10分位で起きる。 R(呼吸)16、P(脈拍)80。
6:00 尿量300ml。 点滴の滴下数少なく、早めに調整してもらう。 KT36.5℃。氷枕取りかえ。
7:45 軽い寝息。
〔強ミノ=強力ネオミノファーゲンCのこと。肝硬変の治療によく使われている薬。〕
〔(++)=ツープラス。+(ワンプラス)から+++(スリープラス)までの3段階があり、++は
中程度の状態を指す。〕
9:00 タール便少量。 清拭(せいしき)、衣類交換。
10:00 点滴交換(10%Tz500ml、アンコーマ2A)。
11:00 30〜40分寝息を立てて眠る。 水少々飲むも受け付けず、含嗽。
〔清拭=体を拭くこと〕
〔10%Tz=10%ブドウ糖液〕
14:30 この日、担当のM川看護師と談笑。 九州のグルメなどの話で盛り上がる。
(ちなみに長崎のカステラで一番美味しいのは「こうもりマークのふく○い屋」だそうです。)
18:30 A山Dr来室。軽く診察。 本人大いに満足、安心した様子。
20:00 浅眠(せんみん)。 口渇(++)。(I藤看護師さんに依頼してあった)加湿器を使い始めて、
だいぶ楽になる。 尿量500ml、KT37.2℃。
(14:30〜19:10)
10月17日(金)
2:00 点滴交換(ポタコールR500ml、強ミノ60ml)。
(0:00過ぎから3h位眠る。点滴交換気付かず、3:40に目覚める。)
6:00 尿量500ml(尿廃棄)。 KT37.0℃。昨日朝のまま便(-)。 氷枕交換。鼻血もなし。
「水が飲みたい。」と薄めのマウスウオッシュ液でうがいし、2口くらい飲むが、少し置いて
吐き気あり。 「できるだけ我慢。」と言うが、唾液と共に吐く。
9:00 シーツ交換。 加湿器作動す。
10:15 点滴交換(10%TZ500ml、アンコーマ2A)。
10:50 尿量200ml。 左側臥位。背中に枕はさむ。
11:00 眠る。R(呼吸)15。
11:40 目覚める。
12:00 タール便少量。 おむつ交換&清拭。
13:00 KT36.7℃。
〔ポタコールR=糖質及び電解質輸液〕
19:00 点滴交換(10%TZ500ml、アドナ1A、トランサミン1A)。
20:00 KT37.0℃。 クーリング交換。Ha(尿量)600ml。
20:25 嘔気と共にガーレ状(水溶性)嘔吐。 倦怠感持続。
21:00 BP(血圧)104/64。
〔嘔気(おうき)=吐気〕
〔ガーレ=胆汁〕
(12:30〜19:00)
10月18日(土)
0:00 タール便中程度。 尿量700ml(廃棄する)。 「便が出てすっきりして眠れそう(と父)。」
出血(-)だが、唾液が頻繁に口に溜まり、眠れない様子。
2:30 点滴交換(ポタノール500ml、強ミノ60ml)。
3:20 嘔気あり。ガーレ吐く。 水枕交換。「気持ち良い(と父)。」
3:55 少しウトウトし始める。「6時間くらいゆっくり眠りたいなぁ(と父)。」 尿量約100ml。P(脈拍)90。
5:00 目覚める。 嘔気軽度、唾液状のみ。 タール便極少量、おむつ交換。
6:00 尿量約200ml(廃棄す)。
6:30 マウスウオッシュで含嗽後、うとうと。
7:07 BP134/70、KT36.6℃。
7:30 氷枕の水漏れのため、上半身衣類交換。
9:00 点滴交換(10%TZ500ml、アンコーマ2A)。 ラシックス側注。 尿量約100ml。BP122/68。
10:00 尿量約200ml。
11:00 尿量約300ml。
12:40 尿量約400ml。タール便(+)。
〔側注=側管注射のこと。メインの点滴の管から分岐している管に入れる点滴。〕
14:00 ベッド交換&着替え。少量ずつ何度か飲水する。吐気&嘔吐なし。
14:30 BP132/74、KT36.7℃。
15:30 (この後、私にどうしても外せない約束があったため、妹たちに後を頼んで病室を後にする。)
16:00 Ha500ml。 日中、ゴルフ(TV)を見て、少し満足げな様子。その後、ウトウトし始める。
〔Ha=ハルン。尿のこと。〕
16:30 会社のS井氏、東京より(父の)妹夫婦と三女が見舞いに来る。。
体調不良なれど、一生懸命相手をしている。
17:30 妹夫婦とS井氏が帰る。
直後、(会社の部下である)F沢氏の奥さんが子供を連れて見舞いに来る。
少し話したが、途中より眠る。
18:40 尿量600ml。
19:15 飲水後、嘔気あり。 少量もどす。
19:30 BP146/78、KT37.2℃。
19:50 点滴交換(10%TZ500ml、アドナ1A、トランサミン1A)。 クーリング交換。 Ha600ml廃棄す。
21:10 タール便中等量(+)。バルーン挿入部より尿漏れ少量あり。
Ns(ナース)に報告。 固定液OK、とのこと。 尿パットあてがい尿漏れ確認、とのこと。
21:20 突如、嘔気と共にガーレ状嘔吐(50ml位?)。
22:00 氷2ケ口に含むも嘔気。 嘔吐(-)。
(7:00〜8:30/13:00〜15:30)
10月19日(日)
0:30 「少し眠った気がする(と本人)。」排便少量。 所々黄色味帯びた胆汁状。
パットに尿漏れ少し。 オムツ交換、小のみ替える。 嘔気(-)、嘔吐(-)。
3:30 排便少量。 交換後、眠る。
5:30 覚醒。 「昨夜は久しぶりに眠れた。」と言う。 熱感(+)、KT37.1℃。 氷枕交換。
6:30 髭剃りを自分でする。 顔、手足清拭。KT36.7℃。
13:00 BP122/70、KT36.9℃。
14:00 タール便中等量(+)、尿漏れ(-)。
15:00 30〜40分ほど眠る。
16:00 Ha400ml。
16:30 点滴交換(アミノレバン200ml)。
16:40 氷片1かけら食べる。
18:00 M野さんが見舞いに来る。
19:00 BP128/62、KT37.3℃。 尿量500ml。氷枕交換。
20:40 タール便中等量。 尿漏れ(-)。
22:00 氷片1ケ食べる。 吐気、嘔吐(-)。
(10:30〜19:00)
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